九州の豊かな自然環境をみらいにつなげるとともに、子どもたちの体験活動を通じた健やかな成長を目的に、九州各地の諸団体が取り組む「次世代育成支援活動」の中でも「子どもたちの自然を大切にする心を育む活動」への助成事業を行っています。
九州の豊かな自然環境をみらいにつなげるとともに、子どもたちの体験活動を通じた健やかな成長を目的に、九州各地の諸団体が取り組む「次世代育成支援活動」の中でも「子どもたちの自然を大切にする心を育む活動」への助成事業を行っています。
2024年度の助成事業への応募は九州各地から計32件の応募がありました。
有識者の意見を頂きながら選考した結果、18団体、総額約730万円の助成を行うこととなりました。応募・助成の実績および助成先の団体についてご紹介します。
2024年度助成団体の決定を受けて-代表理事コメント-
当財団では、九州の未来を担う子どもたちの健やかな成長を応援するため、九州各地の諸団体が取り組む活動への助成事業を行っており、カーボンニュートラルの実現やSDGs達成に向けた気運向上のため、2021年度から子どもたちの環境意識醸成を目的に「子どもたちの自然を大切にする心を育む活動」をテーマに公募を行っています。
今年度は、九州全域から32件のご応募をいただき、本助成の目的や趣旨に合致した活動が多くみられ、また活動内容も充実してきています。
そのなかでも、今回助成させていただく18団体の皆さまの活動は、子どもたちの「学び」と「体験」を通じて、自然・環境に関する地域や社会の身近な問題解決や改善等にも繋がる活動であり、九州の豊かな自然環境の保全への理解を深める学びの場になるものと思われます。
今後、各団体の皆さまの活動へ参加した子どもたちの心の中に、地域の美しい自然への気づきと環境保全の大切さを未来につなげていく気持ちが芽生えるとともに、ひとりひとりの行動が九州の豊かな自然環境と子どもたちの輝く未来につながっていくことを心から期待しております。
活動分野別の応募・助成実績
応募 | 決定 | |
---|---|---|
山や川や海などの保全活動 | 9 | 4 |
自然の大切さを学ぶ活動 | 18 | 10 |
資源の大切さを学ぶエコ活動 | 5 | 4 |
計 | 32 | 18 |
団体名 | NPO法人 SDGs Spiral |
---|---|
活動名 | SDGs万華鏡”KAGUYA”プロジェクト |
主な活動エリア | 北九州 |
活動概要 | 福岡県北九州市を中心に、未就学児から中学生を対象に、竹林整備・海岸清掃(シーグラス回収)・SDGs万華鏡作りを通して、環境の課題や資源の大切さ、地球に対しての思いやりを育む |
団体名 | 牧島のカブトガニとホタルを育てる会 |
---|---|
活動名 | カブトガニの保護を主とした活動 |
主な活動エリア | 佐賀 |
活動概要 | 佐賀県伊万里市にて、小学生から高校生を対象に、カブトガニの生息地及び産卵地である多々良海岸付近の環境整備を行い、幼生の飼育放流を通して、希少生物の保護への理解を深める |
団体名 | 青島地域まちづくり推進委員会 |
---|---|
活動名 | 内海の自然体験事業 |
主な活動エリア | 宮崎 |
活動概要 | 宮崎県宮崎市にて、小学生から中学生を対象に、青島の背後にある内海の山々の下草刈り・追肥・植栽・カブトムシ飼育など里山整備を実施し、自然を大切にする行動に繋げ、多世代交流の場として活かしていく |
団体名 | 特定非営利活動法人徳之島虹の会 |
---|---|
活動名 | シロアゴガエル・バスターズ ~島の生物多様性を守る~ |
主な活動エリア | 鹿児島 |
活動概要 | 鹿児島県徳之島にて、小学高学年から高校生を対象に、同島に侵入が確認された外来種シロアゴガエルの駆除を行うことで、生物多様性保全の大切さを学び、島の自然に誇りを持ち、地域の自然保護活動の活性化に繋げていく |
団体名 | NPO法人森遊会 |
---|---|
活動名 | 自然体験の旅 |
主な活動エリア | 北九州 |
活動概要 | 福岡県北九州市にて、小学生を対象に、平尾台や高蔵山森林公園等の自然を歩きながら、自然観察・ネイチャーゲーム・森づくり体験・ネイチャークラフトを実施し、自然と親しみ、いつくしむ心を養う |
団体名 | 特定非営利活動法人 北九州国際自然大学校 |
---|---|
活動名 | 志井川ほたる里親活動 |
主な活動エリア | 北九州 |
活動概要 | 福岡県北九州市にて、小学生から高校生を対象に、志井川に生息するほたるの生態を学び鑑賞し、親ほたるの採取・産卵・孵化・放流を行うとともに、川の清掃や活動報告新聞作成等を通して、身近な自然環境への関心を深める |
団体名 | 環境共生実行委員会 |
---|---|
活動名 | 臨海緑地自然観察会 |
主な活動エリア | 福岡 |
活動概要 | 福岡県福岡市にて、小学生を対象に、臨海緑地のビオトープメダカ観察や、クヌギ等の木の実や葉の名前と生活への用途を学ぶとともに、樹木博士号の称号授与や木の実のオブジェづくり等を通して、自然の生態系を学ぶ |
団体名 | 特定非営利活動法人 シニアネット久留米 |
---|---|
活動名 | 地域の自然の中で遊び、学ぶ「かぶと虫の杜プロジェクト」 |
主な活動エリア | 福岡 |
活動概要 | 福岡県久留米市にて、4・5歳から大学生を対象に、荒れた竹林・里山をかぶと虫が生息するクヌギが繁る里山に整備し、子どもが育てたかぶと虫の相撲大会等を通して、筑後地域の豊かな環境を継承する |
団体名 | 佐賀大学公認団体 Green-Nexus |
---|---|
活動名 | 水路で遊ぼう!いま守るべき足元の水辺の生きもの観察会 |
主な活動エリア | 佐賀 |
活動概要 | 佐賀県佐賀市にて、小学生を対象に、地域特有のクリークに入り、生息する生き物を捕獲・観察しながら、希少な種の保全や環境の在り方を、佐賀大学の学生から学ぶ体験活動を行う |
団体名 | NPO法人 poco a bocco |
---|---|
活動名 | シングルファミリーの野菜収穫体験とバーベキュー |
主な活動エリア | 佐賀 |
活動概要 | 佐賀県佐賀市にて、ひとり親家庭の親子(子どもは3歳から中学生)を対象に、野菜の苗植え・収穫・バーベキューを行うことで、家族間交流を深めながら、自然を愛する気持ち等を育む |
団体名 | みいらく寺子屋実行委員会 |
---|---|
活動名 | 地域とつながって、もっとSDGs! |
主な活動エリア | 長崎 |
活動概要 | 長崎県五島市にて、小学生から高校生を対象に、廃棄食材を利用した郷土料理体験・離島周遊体験・廃プラや竹・藁などを使った物作りを行い、五島の自然環境の魅力を再確認する |
団体名 | 子ども体験型共育実行員会 |
---|---|
活動名 | やってみよう!体験をカタチに。 |
主な活動エリア | 大分 |
活動概要 | 大分県大分市にて、主に4歳から12歳の子どもを対象に、大分県内の海や森での五感を使った体験学習(漁協見学・森での遊びや宝探しなど)を行い、生きる力を育みながら、地域や自然の大切さを学ぶ |
団体名 | 綾農業寺子屋 |
---|---|
活動名 | 綾農業寺子屋 海と山の交流合宿 |
主な活動エリア | 宮崎 |
活動概要 | 宮崎県綾町にて、小学生と中学生を対象に、延岡市島野浦島の子どもたちと交流しながら、海の生き物観察等の自然体験を通して、海・山間それぞれの目線で視野を広げ、地元愛を育む |
団体名 | 菅原地域づくり協議会 |
---|---|
活動名 | 菅原地区で学ぼう!自然と育む豊かなくらし |
主な活動エリア | 鹿児島 |
活動概要 | 鹿児島県鹿屋市にて、小学生を対象に、里海での取組(稚魚放流・漁協見学)や里山での取組(サツマイモ育成・耕作放棄地見学等)を実施するとともに、海の幸・山の幸を使った料理作りを行い、自然を大切にする心を育む |
団体名 | NPO法人 SFD21JAPAN |
---|---|
活動名 | みんなで休耕地を畑に~環境を考える農業体験~ |
主な活動エリア | 福岡 |
活動概要 | 福岡県糸島市にて、未就学児から高校生を対象に、ゴミや廃棄物から堆肥を作るコンポストの作成や、休耕地を畑にし、野菜を育て収穫するまでの一連の農業体験を実施し、環境問題について幅広く学ぶ |
団体名 | 特定非営利活動法人 唐津Farm&Food |
---|---|
活動名 | 生物多様性キーホルダー制作 |
主な活動エリア | 佐賀 |
活動概要 | 佐賀県唐津市にて、小学4年生から6年生を対象に、海岸や河川で回収したプラゴミからキーホルダーを作成することで、自然の美しさと大切さに気づき、プラスチックの有効活用と海洋保全の啓発を目指す |
団体名 | エコ村伝承館 |
---|---|
活動名 | 自然材料などを使ったものづくり体験を伴う環境教育 |
主な活動エリア | 熊本 |
活動概要 | 熊本県全域にて、未就学児から中学生を対象に、竹等の自然材料や廃棄材料を使ったもの作りを実施し、自然とふれあい、調和を楽しみながら学び、将来に向けた環境保全に繋げる |
団体名 | 特定非営利活動法人 こどものけんちくがっこう |
---|---|
活動名 | 産学協同で取り組む「こどものけんちくがっこう」 |
主な活動エリア | 鹿児島 |
活動概要 | 鹿児島県鹿児島市にて、小学生から中学生を対象に、大学生と工務店の産学共同により、森から建物までの繋がりや身の回りの環境について、“ものづくり”を通して、環境に対する子どもの主体性と複合的な理解や思考を育む |
2024年3月27日
公益財団法人 九電みらい財団
代表理事 辻 慎一