Instagramフォトコンテスト
2019年１月18日(金)～３月17日(日)の期間に開催した「九電みらい財団 第２回Instagramフォトコンテスト」。
今回は計506作品ものご応募がありました。
ご応募いただいた皆さま、ありがとうございました！
プロカメラマン高巣秀幸氏に審査いただいた結果、入賞作品が決定しましたのでお知らせいたします。
今回は計506作品ものご応募がありました。
ご応募いただいた皆さま、ありがとうございました！
プロカメラマン高巣秀幸氏に審査いただいた結果、入賞作品が決定しましたのでお知らせいたします。
【審査講評】
第２回目のフォトコンテストが開催されたことに感謝です。皆様ありがとうございます。
今回のテーマは「くじゅうの四季（秋冬）」でした。
限られたエリアで秋・冬限定のテーマだったにもかかわらず、たくさんの傑作の応募があり、くじゅうの偉大さとこの地域で写真撮影を楽しむ皆様のレベルの高さに驚かされました。
秋は黄色や橙、冬は白や青と、やや寂しさを感じそうな色彩の中にも夢や希望を感じる作品が多く、作者が抱く伝えたい思いが、光となり輝いているようでした。
写真には必ず過去が写っています、つまりシャッターを切ったその瞬間がその瞬間の未来になるのです。
前回と同様に審査には大変悩みました。すべての作品に作者の未来に伝えたい素敵な思いが感じられたからです。
その中でも評価に差をつけさせていただいたのは「構図の精度」です。
手紙を書く時に、一枚の長方形の隅々まで、周りの余白にも気を使って伝えようとしますよね！そこです。
写真家 高巣秀幸
金賞
投稿者：yama_shiori_
場 所：三俣山本峰から三俣山北峰方面、由布岳、平治岳を撮影
撮影月：10月
【高巣氏コメント】
地球って素敵！美しい紅葉に光が差し込み、どこまでも続く山々。ここでこの光景を目にしたのなら、今までの嫌なことなんか木端微塵に跡形もなくなるのでは！
構図の切り取り方が大胆で、影には光芒が差し爽やかさを演出してくれています。手前の紅葉と奥の山とのコントラスト調整が難しいのですが、彩度とともによく表現出来ています。
このような写真は空をどれくらい入れるかでイメージがずいぶん変わってきます。右に差す光芒が無い時は、もう少しだけ空を増やす感じになるのだと思います。
投稿者：masuosan0916
場 所：諏蛾守越から硫黄山を撮影
撮影月：１月
【高巣氏コメント】
「光を制するものは写真を制する。」と言いますが、この作品を見た時にこの言葉が浮かびました。派手さはないのですが、シンプルに最低限必要な素材を必要な場所に配置することで、こんなにも輝く大作になるのです。
写真が持つ底力みたいなものを感じさせてくれる作品です。この作品を見ると希望が湧いてきます。毎朝この写真を見て出かければ、みんなハッピーになると思います！
投稿者：ken5oyle
場 所：天狗ヶ城の山頂から久住山、御池を撮影
撮影月：２月
【高巣氏コメント】
御池の写真はたくさんご応募いただきました。もちろんどの作品も傑作ばかりでしたが、その中でこの作品は少し特別な感覚をおぼえました。ここは「ガンダーラ」なのか！？
♪そこに行けばどんな夢も叶うと言うよ〜。♪そう、ゴダイゴのガンダーラです。
山登りはまるで人生の縮図のように思えます。人生のピークに立った時に人は、何を得て何を与える人になるのか。皆さん、たくさん山に登りましょう！
この作品の何がすごいかって、それは構図です、完璧です。
銀賞
投稿者：ikeikecyan
場 所：三俣山本峰より大鍋小鍋を撮影
撮影月：10月
【高巣氏コメント】
吸い込まれてしまいそうな絶景！サイドから差す光に流れる雲。なんだか空を飛んでる気分になります。
紅葉のみでなく緑もあり、奥に青く沈んだ紅葉した山・・・切り取り方が上手いですよね。斜めのラインを作る雲と影が、この作品を特別なものにしています。色彩豊かな気持ちのいい作品です。
投稿者：tyommy
場 所：大船山の御池で撮影
撮影月：１月
【高巣氏コメント】
レンズのパースを利用した面白い写真はよく目にしますが、このタイプは希少な感じです。
雪だるまの肩に乗せてもらう、そんなことを思いついてしまった作者とお友達になりたいです。きっと心豊かで楽しい方なのでしょう！これからも見る人を楽しませるような大作の制作活動を頑張っていただきますよう切望いたします。
投稿者：W4toshi
場 所：中岳の御池で撮影
撮影月：１月
【高巣氏コメント】
いや〜、綺麗な色彩ですね。氷が宙に浮いて見えませんか！？不思議な立体感を感じます。
手前の黄色い文字、岩に書いた道案内が面白くて「ここに書くか〜！」と思いましたが、それを気持ちよくフレームに入れた作者の寛大さ、そしてキレイな構図におさめてしまった作者に脱帽です。
投稿者：y.sasa123
場 所：中岳手前の御池から避難小屋方向に撮影
撮影月：３月
【高巣氏コメント】
センスいいですよね〜！望遠レンズは一部分を切り取るため、どこに目を向けるのかバランスよく構図フレーミングを決めるのは、すごくセンスを問われます。広角レンズのほうが技術を要するのですが、望遠は作者の想いで切り取る場所が大きく異なってくるのでセンスが重要です。
この作品はとにかく綺麗で、被写体の構図フレーミングのバランスもとても気持ちいいです！作者の目にはきっと女神が見えていたのでは。
投稿者：kogasuke0120
場 所：大船山の山頂から御池に向かって撮影
撮影月：３月
【高巣氏コメント】
こんな素敵な写真を見ると幸せを感じます。ここでシャッターを切ることが出来た作者の感動も伝わってきます。太陽を画面に入れての構図だと、どうしてもコントラストが強くなり露出を決めるのも難しいのですが、この作品は上手くバランスが取れています。彩度もほどよく、綺麗です。
銅賞
投稿者：sna_go
場 所：天狗ヶ城の山頂南側から御池、久住山を撮影
撮影月：９月
【高巣氏コメント】
綺麗ですね！一日の始まりに燃える朝日が山の一部を照らし、強いコントラストにもかかわらず細部まで描写されコダクロームのような深い味わい。地球の力強さを感じる迫力ある作品です。
無駄のない綺麗な構図で、少し色が濃い気もしますが、朝焼けの地球の鼓動が伝わる素晴らしい作品です。
投稿者：kamkam.a1
場 所：三俣山北峰から大鍋を撮影
撮影月：10月
【高巣氏コメント】
柔らかいアンバーの光で照らされた色とりどりな紅葉たち。日陰になる少しブルーな光で浮かび上がる紅葉たち。この対比がとても気持ちよく優しい気持ちにさせてくれます。
四季のある日本に感謝！そして、こんな優しい写真を応募して頂いた作者に感謝です。
投稿者：goryo716
場 所：三俣山北峰から大鍋と大船山を撮影
撮影月：10月
【高巣氏コメント】
やや乾いた感じの紅葉と山並み、そこに落とす影。この作品の主役はきっと影でしょう。影に思いを寄せ光をよむ、作者の優しく柔軟な感性がこの作品の魅力です。
光を制する者は写真を制するのであれば、影を制する者はきっと「愛」を制するのでしょう。
投稿者：makikodo
場 所：三俣山西峰から白口岳、中岳を撮影
撮影月：１月
【高巣氏コメント】
缶コーヒーBOSSのコマーシャルに使いたいですね！「彼の長い旅はまだ続く、思えば遠くへ来たものだBOSSと共に」てな感じで（笑）写ってるモデルが女性だったらごめんなさい。何があるのかわからないのですがとっても立派な髭に見えるのです。
望遠レンズでぐっと圧縮された山々に巻き込まれそうに迫りくる雲・・・作者はこの時どんな物語を描いたのだろうか。ドラマチックでダイナミックで素晴らしい作品です！
投稿者：iksho.alpha
場 所：久住山の山頂から中岳を撮影
撮影月：１月
【高巣氏コメント】
山の上というよりも空の上に立った感じです。白く光る尾根の向こうには雲のカーペット。ここから地球の果てを見つめながら、作者が切り取ったこの１枚の写真には、大志を抱きながら険しき道を歩き続けることの大切さが美しく描かれています。
もう一度頑張ってみましょう。作者の声が聞こえてくるようです。
投稿者：keikon800
場 所：坊ガツル湿原で撮影
撮影月：２月
【高巣氏コメント】
優しい写真ですね。少し淡い色味があの日の思い出の演出になっています。山を愛し、家族を愛し、この先ずっと自然を愛し、豊かな自然を描いた映画のエンドロールを見ているようです。
分かれ道や岩に奥の山々、画面の配置が素敵で、親子の動きもいいタイミングにシャッターを切っています。
投稿者：rinda.0108
場 所：久住山荘南登山口キャンプ場で撮影
撮影月：３月
【高巣氏コメント】
星空に街の明かりが加わって、よりスケール感が増した感じです。このような光景の撮影は肉眼で見るのとは違った感じに写るので、シャッターを切った後にモニターでチェックする時はワクワクするものです。おまけに流れ星まで写っているなんて、作者の幸運をこの作品を通して皆さんに分けていただきたいです。
黄色から深い青へと光のグラデーションがとっても綺麗な、夢を見ているみたいな素敵な作品です。