NPO法人 きゃんどるハート
少子高齢化・ストレス社会・核家族化といった現代社会の問題に悩む方々に対してそれぞれのライフステージに合っ家族の在り方を共に考え、幸せな家族ひいては日本の明るい未来(子ども達)を創るための家族サポート事業を行い、明るく和やかな家庭を築くことが出来る社会の実現に寄与することを目的としています。
活動内容について教えてください。
このような守られているという感覚を産後に少しでも得られることで、その後の母親としての自信と希望を持って頂くことを可能にします。又、産前産後の体のメカニズムとしてホルモンバランスが不安定になることから、気分の落ち込みや疲労感が強まることの予防として専門のカウンセラーによるストレスケアを実施、母親やその家族のケアも行いしあわせ家族の応援をしていきます。
昔から「産後の養生」という言葉があるように、この時期に数日でも安心して休んで頂くことを目的として、産後デイサービスを提供しています。①助産師による乳房ケア・授乳相談 ②ストレスケアカウンセラーによるストレスケア(ホメオストレッチ)③手作りランチ ④赤ちゃんの沐浴が含まれます。
滞在中は赤ちゃんをお預かりしお母さんは個室で睡眠をとって頂き、睡眠不足や疲労によるイライラをケアさせて頂いています。
どのような思いで活動していますか。
また、インターネットなどの溢れんばかりの情報に困惑したり、「ママ友」と言う繋がりを求める不安な思いを抱える母親の現状を考えると、産後の母親が安心して、笑顔で子育てにいそしむ為に心と身体の両面から支援をする、真に安心して頼ることのできる場所としてのNPOきゃんどるハートの存在は欠くことのできないものと考えています。
実際にサービスを利用された方で「あの時の経験が産後の不安を解消してくれて自分も恩返しをしたい」と言われ、同じような思いをしている産後のお母さんのケアに携わりたいという申し出もありました。
母親の良好な心身の健康状態は子どもたちの健やかな成長にも大きく関係しています。
ひいては家族・地域社会を良好なものにしていくという思いでこの活動に取り組んでいます。
今後の展望や目標を教えてください。
産後うつや子供への虐待など様々な母子を取り巻く問題がある一方で、女性の社会進出によって産後も社会復帰による女性の社会的活躍が望まれる現状があります。
それらを踏まえ、母親が安心して子育てに向き合える健康な心身であるために「産後の養生の大切さ」を伝え、「産後ケア」が当たり前の世の中にしていきたいと考えています。
その為にはサービスが母親本人のみならず、ご家族や孫の養育に関わっている父母・祖父母の方々にとっても良い点があると、産後の母子をサポートするサービス自体について「知ってもらう」ことに重きを置いた啓蒙及び普及活動をしていきたいのです。
また、地元はもちろんのこと、近隣の自治体に働きかけたり、産婦人科・小児科を訪問してサービスの内容を紹介し連携を増やし、中々、表面に表れにくい孤立している母子に産後デイサービスを「知ってもらう」チャンスとして、気軽に立ち寄れる場所作りをする必要があると考えています。
それを担えるような産後デイサービス事業を行う専門職の集団であるサポートステーションとして、NPO法人きゃんどるハートが温かい地域づくりの大事な一翼を担う存在になっていきたいと考えています。
本記事をご覧いただいている方々へのメッセージを自由にどうぞ。
健康に自信があっても、産後は新しい家族を迎えた喜びの半面、授乳による睡眠不足、ホルモンバランスの不安定など生活環境や身体の急激な変化に加え、なりふり構わず、自分は後回しで頑張ってしまうママは、心も体も疲労困憊です。
また、母体のホルモンバランスの変化は夫婦関係にも影響すると言われます。(出産後2年の離婚率が高いというデータもあります)
核家族化や里帰りが出来ないなどで孤育てになっているママも多いです。そんな世の中だからこそ、社会が、地域が優しく見守る環境が必要です。
ご近所に産後のお母さんがいらしたら、産後ケア施設を勧めてあげて下さい。ゆっくり休む事で明日また笑顔でがんばれることでしょう!!
上の子にもイライラしませんでした!旦那さまにも優しく出来ました!というお声も沢山聞かせて頂いています。
安心できる家庭作りのために、出産後、初めの第一歩である産後ケアが当たり前の社会になることを願っています。
【回答者】ストレスケアカウンセラー 矢野 智子
赤ちゃんとお母さんを地域全体で守っていきましょう!明るい未来のために。
普通にできて当たり前、と思われていることが多い子育ての母親の苦労について違和感を持っていたので、大変素晴らしい活動だと思いました。
子供を産み育てていく環境をきちんと整えてあげることが少子化対策にもつながります。頑張ってください。