里モンわいわいプロジェクト

みんなおいでよ、里山に!みんなで楽しむ里山時間

  • 中年女性

    親も子も大変忙しい現代、昔のゆったりとした暮らし方や、暮らしの知恵、懐かしい遊びを多くの子供達が体験し心豊かな子供になってほしいと思います。

  • 山遊びが少なくなった子供たちに体験を届ける良い取り組みだと思います。
    今後とも多くの子供たちにいろいろな遊びを考えて継続してください。

    中年男性
  • 成人女性

    子どもたちに体験という財産を与える活動、素晴らしいと思います。
    成長した子どもたちのアウトプットが楽しみです。

さまざまな体験を通じた次世代育成
団体プロフィール

里モンわいわいプロジェクト

【活動開始】2013年
【活動場所】築100年の古民家と、隣接する納屋を改造した横手庵なあや、裏の竹山栗林、近所の川や段々畑、冷たい水がわき出る井戸やちょっぴり暗い裏のほら穴、等など。
【団体理念】里山はわくわくがいっぱい。みんなおいでよ、里山に!みんなで楽しむ里山時間。
【主な活動】お芝居や音楽会、農作業体験、川遊び、昔体験(火をおこしての羽釜炊飯、薪割り体験、等)
【紹介文】長野県の田舎町でお芝居や映画会に心躍らせながら育った妻と、菊池の野山を駆けまわって遊んでいた夫。そんな夫婦が退職後に、始めた小さな活動です。子ども達をはじめとする多くの人に、里山の楽しさを体験、実感してもらえればと思っています。



 

活動内容について教えてください。

1.「やまとなでしこ ~横手庵編~」
【女優木内里美さんによる一人芝居】
家から歩いて行けて山や田んぼに囲まれたところで、自然の風を感じながらお芝居や音楽会を楽しんでほしいという私達と、熊本にも本物の芸術を根付かせたい、という熱い思いを持つ熊本県在住の女優木内里美さんが運命的に出会い、実現したこのお芝居。3年の時を経て、遂に再演できました。「里山の自然の中で、役者さんがすぐ目の前にいて、大声で思いっきり笑えて、何より安いこと。」それがモットーです。当日は、多くの子どもたちや地域の方々、熊本地震の避難所の方々も参加してくださり、たくさんの笑顔がはじけました。終演後には流しそうめんも行い、みなで“わいわい”楽しみました。
 
2.「みんなでわいわい里山子ども合宿」
【熊本地震被災地の子供たちを招待し、様々な自然体験を行いました】
流しそうめんに歓声をあげ、慣れない小刀に奮闘しつつ竹のマイ箸を作り、火がおこせた、とガッツポーズ。山では木登り、納屋ではかくれんぼ、そして天井裏ではお化けごっこ。子ども達のパワーと遊び発見能力には感嘆するばかり。この経験と思い出をこれからの生きるパワーに、そう願っています。



 

どのような思いで活動していますか。

私たち夫婦は、これまで30年間、教員として勤めてきましたので、その経験をもとに人様に恩返しをしていけるかもしれない、そんな思いで活動を続けています。
 現在、社会では自然体験の欠如など、さまざまなことが言われていますが、幸いなことに私たちの周りには、築100年の古民家や横手庵なあや、竹栗林、梅、柿、蜜柑、畑など、自然の中で思いっきり遊んで楽しめるような環境が残っています。それを基にして元気いっぱいの子ども達や地域の方々、自分からは外に出ることをためらってしまうような障がいを持った方々やそのご家族、子育て中のお母さんお父さんなど、多くの方々を受け入れていければと思っています。
 スタッフの中には、教育に携わっている人や子どもを持つお父さんお母さん、地域のおじいちゃんおばあちゃん等、さまざまな人がいます。スタッフそれぞれが、自分の経験と長所をいかしながら、横手庵なあやを訪れる人たちと大切に向き合っています。どんな人でも、安心して横手庵なあやを訪れて心から楽しんでほしい、それが私たちの願いです。



 

今後の展望や目標を教えてください。

私たちの目標は、この活動をこれからも続けていくことです。木々や草の香り、風のざわめきを感じられるこの里山を守るのは人の手です。どんな美しい里山も人の手が入らなければ荒れ果ててしまいます。今までは私たち夫婦がそれを担ってこれましたが、現在、体力的金銭的な問題も大きいのが現状です。
でも、こんな嬉しいこともありました。活動を始めた当初は、地域の方々にチラシを配りにいくと驚かれたこともありましたが、今回、「次のイベントはいつかなあって待ってたんだよ。」等の声をいただきました。また、スタッフの人たちも、「お手伝いするのをいつも楽しみにしているんだよ。」と言ってくださいます。
また、里山合宿の子ども達には、里山を守るのは人の手なんだよ、と伝えていますが、それが大変なことなんだとか、そういうことを今、わからなくてもいいと思っています。いつか子供たちが大きくなった時、楽しかった思い出とともに「里山って人が守っているんだな」と理解し、近くにある里山を身近に感じてもらえれば嬉しいなあと思います。
一つひとつの喜びとみらいへの希望を大切にして、これからも活動を続けていく努力と工夫を重ねていきたいと思っています。



 

本記事をご覧いただいている方々へのメッセージを自由にどうぞ。

「久しぶりに笑ったばい。」「いつもはテレビとにらめっこだけんねえ。」一人芝居に訪れた地域の方々の言葉です。私たちの地域は過疎化高齢化が進み、車がなければ通院も散髪も、もちろん日々の買い物もできません。里山の良さを多くの皆様に伝えたい、という思いで始めた活動でしたが「家から歩いて行ける、ちょっとおしゃれして行く場所」があることは、この地域の元気にも少し貢献できているのかなあと思っています。
また、今回のお芝居では、この小さな横手庵に60人以上の多くの人が集まってくださり、私たちと同じ思いで活動に共感してくださる方が沢山いることを改めて知ることができました。
私たちは個人で活動している小さな団体ですが、日本の芸能の原点は、こういう小さな団体なのかもしれないな、と感じています。小さいからこそ直接に心を伝え合うことができる、これをモットーに、これからも体力の続く限り、活動を続けていきたいと思っています。

【回答者】代表 横手 眞知子、相談役 横手 敬一

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