NPO法人 子育てふれあいグループ自然花
活動内容について教えてください。
里山での暮らしや遊びを体験し、昔からの生活の知恵や遊びを子どもたちへ受け継ぐことを目的としています。
「里山のくらしの体験集落めぐり」では、集落内に点在する体験場所を親子で周り、味噌作りや陶芸、ピザ作りやさつまいも収穫等の体験をしたり、集落を巡って秋の景色を感じたり、体験講師の集落住民とのふれあう機会となりました。また、「里山の自然の遊び体験活動」では、体験場所のツリーハウス広場や集落内の山において、ネイチャーゲームや自然物を素材とした工作体験をしました。自然を身近に感じ、冬の里山で楽しめる遊びを親子で体験しました。
どのような思いで活動していますか。
今後の展望や目標を教えてください。
一過性のイベントとしての体験活動ではなく、定期的に集落を舞台にした体験活動を行っていきたいと考えています。地域の自然を活かし、季節を身近に感じる、地域の人と人のつながりを感じる体験内容を展開していきます。同じように過疎化・少子高齢化が問題になっている他地域のモデルとなり、地域に活気を生む手法の一つとしての体験活動の取組が他地域へも広がることを期待します。また、体験活動には、集落住民だけでなく、大学生や小学生の時に当法人の体験活動に参加していた高校生などの若い世代のボランティアも参加しています。体験に参加する側から提供する側になり、自分たちの地域の良さを見直す機会になると思います。そのことが、今後、より地域に根付いた人と人との関りを築いていくことになります。
現代、共働き世帯は当たり前であり、子どもたちも幼少期より習い事や少年団等、忙しい毎日です。普段の生活の中、親子で一緒に何かをする時間は、昔よりも少なくなったように感じますが、だからこそ体験活動を通じて親子で一緒の時間を共有し、物事に共感することが大事であり、より多くの親子が参加出来る機会を今後も増やしていきたいです。
本記事をご覧いただいている方々へのメッセージを自由にどうぞ。
記事を見て頂いて「一度訪ねてみたい」と思ってもらえたら嬉しいです。私たちが活動拠点としている建物や畑、広場は、以前は空き家や耕作放棄地でした。私たちの活動を理解・共感してくださった集落住民の方たちに提供して頂き、空き家だった建物は事務所や食育体験、交流体験の場として、耕作放棄地だった場所は野菜や果樹の畑、親子が過ごす広場として活用しています。広場には、シンボルとなるエノキの木にツリーハウスを手作りしています。活動を始めてから10年。子どものいなかった過疎高齢化の進んだ集落が、親子が集い、子どもたちの元気な声が響くことで元気になりました。集落住民や周りの方たちとのつながりを大事にこれからも子育て支援に取り組んでいきたいと思います。
【回答者】事務局長 宮園 香織
「親子の時間」という当たり前のようでとても大切な時間の支援を今後もぜひ続けてください。
大人と子どもが一緒に体験できること、特に自然にふれることは素晴らしいと思います。
自然とふれあい、地域活性化に繋げ、過疎高齢化にこどもたちの明るい声で地域が元気になる素晴らしい活動だと思いました。