さまざまな体験を通じた次世代育成
昨年に引き続き、飯塚市の人工芝スキー場で「タフな子ども育成塾 ”タフ塾”」を開催した「サンビレッジ茜」。今年は、昨年の19名を大きく上回る32名の子どもたちが、スキー体験や学習活動などの1泊2日、計8回のプログラムに参加した。スタッフとして子どもたちと関わる岡真也さんに、「タフ塾」の取組みや活動への思いを伺った。
「タフ塾」に関わりはじめたきっかけや役割を教えてください。
学習面や生活面でのバックアップで、子どもたちの成長を応援
私は「サンビレッジ茜」の施設職員として「タフ塾」に関わっています。「タフ塾」は、今年で2年目となる活動ですが、今年は応募者が65名にも上ったため、抽選により、飯塚市や筑紫野市の小学校1~4年生の計32名に参加していただきました。
「タフ塾」での私の役割は、子どもたちや指導スタッフのバックアップです。スキーの時は安全でスムーズな指導ができるように、全体の状況を見て進行や時間の管理を行っています。また、生活面や学習面でも、子どもに靴を並べさせたり、勉強の分からないところを教えたりと、子どもたちの指導やスタッフの補助をしています。
子どもたちとのさまざまな関わりを通じて、成長する様子を見ることができるため、大きなやりがいを感じています。
「タフ塾」での私の役割は、子どもたちや指導スタッフのバックアップです。スキーの時は安全でスムーズな指導ができるように、全体の状況を見て進行や時間の管理を行っています。また、生活面や学習面でも、子どもに靴を並べさせたり、勉強の分からないところを教えたりと、子どもたちの指導やスタッフの補助をしています。
子どもたちとのさまざまな関わりを通じて、成長する様子を見ることができるため、大きなやりがいを感じています。
スタッフとして活動するなかで、心がけていることはありますか?
子どもたち一人ひとりに声をかけ、モチベーションを高める
活動においては、子どもたちのモチベーションを高めるように心がけています。「タフ塾」に参加する子どもたちの中には、勉強があまり好きではない子どもや、スキーをしたがらない子どももいます。そういう子にも、自発的に「やりたい」という気持ちを持ってもらうために、子どもたち一人ひとりへの声かけを工夫しています。
勉強やスキーが好きではない子には、まず興味を持ってもらえるように、できるだけ分かりやすく教え、少しずつやらせてみることが大切。そして、褒めてあげると、子どもたちは嬉しくなって、次はもっとやろうという気持ちが芽生えてくるようです。そうやって少しずつ少しずつ自分から取り組むようにさせて、できたら褒める、ということを繰り返し、子どもたちの意欲を高めています。
勉強やスキーが好きではない子には、まず興味を持ってもらえるように、できるだけ分かりやすく教え、少しずつやらせてみることが大切。そして、褒めてあげると、子どもたちは嬉しくなって、次はもっとやろうという気持ちが芽生えてくるようです。そうやって少しずつ少しずつ自分から取り組むようにさせて、できたら褒める、ということを繰り返し、子どもたちの意欲を高めています。
今年度の新たな取り組みを教えてください。
楽しく英語に触れ、英語学習へのハードルを下げる
今年度は、留学生ボランティアによる「英語で遊ぼう」という英語体験学習を、新たにプログラムへ取り入れました。九州工業大学の留学生6名が交代で2名ずつ先生となり、遊びや歌を取り入れた英語学習を担当します。「ABCのうた」や英語でのあいさつ、「月」や「曜日」の言い方など、子どもたちが楽しみながら英語に親しむことができるように、身振り手振りを加えるなど、いろいろな工夫をしながら取り組んでくれました。
その結果、英語に興味を持った子どもたちは、休み時間にも先生に英語で話しかけるほどに上達。英語が難しいと感じる子どもたちには、元教員のスタッフが横について説明するなど、子どもたちに合わせたサポートも行っています。
小学校低学年ではまだアルファベットさえ習っておらず、これが初めて英語に触れる機会だという子どもたちがほとんどですが、「タフ塾」で楽しみながら英語に触れたことが、英語学習への気持ち面でのハードルを下げることにつながればいいなと考えています。
その結果、英語に興味を持った子どもたちは、休み時間にも先生に英語で話しかけるほどに上達。英語が難しいと感じる子どもたちには、元教員のスタッフが横について説明するなど、子どもたちに合わせたサポートも行っています。
小学校低学年ではまだアルファベットさえ習っておらず、これが初めて英語に触れる機会だという子どもたちがほとんどですが、「タフ塾」で楽しみながら英語に触れたことが、英語学習への気持ち面でのハードルを下げることにつながればいいなと考えています。
子どもたちの変化を感じたエピソードはありますか?
お互いに良い刺激を受けて、積極的に取り組むように
昨年に引き続いて「タフ塾」に参加した子どもたちが、初参加の子どもたちに率先して声かけをしている姿をよく目にします。2年連続で参加している3名の中には、昨年の「タフ塾」で覚えた俳句や「雨ニモマケズ」の朗誦を、家でもずっと続けてくれた子もいます。今年も、俳句や「雨ニモマケズ」、「論語」の朗誦に取り組んだので、その子はすぐに暗誦の合格シールをもらっていました。それが周囲の子どもたちへの良い刺激になり、「僕もがんばろう!」という気持ちを高めてくれたようです。
また、上級生が下級生と一緒に遊んだり、移動時に「早く行くよー!」と声かけをしたりする姿もよく見かけます。多世代が一緒に活動することでお互いにいろいろな刺激を受け、子どもたちの成長につながっていると感じています。
また、上級生が下級生と一緒に遊んだり、移動時に「早く行くよー!」と声かけをしたりする姿もよく見かけます。多世代が一緒に活動することでお互いにいろいろな刺激を受け、子どもたちの成長につながっていると感じています。
「タフ塾」に参加した子どもたちに望むことはありますか?
保護者の方と一緒に、家庭でも続けてほしい
「タフ塾」で学んだことや経験したことを、家に帰ってからも継続してほしいです。「タフ塾」への参加が、子どもたちにとって、“積極的に学ぶ習慣”のきっかけになればいいなと考えてます。俳句や論語についても、せっかくみんなで学習して覚えたことなので、忘れないようにこれからも取り組んで欲しいです。
「タフ塾」では、自分のことは自分でする、挨拶をする、ルールを守る、そして挑戦することを活動の中で繰り返しています。子どもたちがこういったことを、これからの生活のなかでも続けていくために、保護者の方も子どもたちと一緒になって取り組んでもらえたら嬉しいです。
「タフ塾」では、自分のことは自分でする、挨拶をする、ルールを守る、そして挑戦することを活動の中で繰り返しています。子どもたちがこういったことを、これからの生活のなかでも続けていくために、保護者の方も子どもたちと一緒になって取り組んでもらえたら嬉しいです。
集団生活を通して育む、“タフ”なみらい
スタートから2年目を迎えた「タフ塾」。スキー体験や学習、集団生活を通じて、子どもたちを厳しくも楽しく指導している。参加した子どもから話を聞いてみると、「スキーで大きく曲がれるように、もっともっと上手になりたい。みんな仲良しなので、大変だと思うことはない」と笑顔で話してくれた。
できなかったことが、できるようになる。できるようになったことが、もっとできるようになる。「タフ塾」での経験は、子どもたちのみらいの可能性を大きく広げていくに違いない。
できなかったことが、できるようになる。できるようになったことが、もっとできるようになる。「タフ塾」での経験は、子どもたちのみらいの可能性を大きく広げていくに違いない。
団体プロフィール
一般財団法人 サンビレッジ茜
オールシーズンスキーが楽しめる九州唯一の人工芝スキーをはじめ、宿泊研修施設や体育館、キャンプ場など多彩な施設を運営。その施設を利用して、子どもたちを対象としたスキー体験や自然体験、異なる年齢層の交流活動など、学校外の教育事業にも取り組んでいる。2016年からは2年連続で「タフな子ども育成塾“タフ塾”」を主催。「タフ塾」の取組みは、地元の飯塚市を始めとした筑豊地区だけでなく、隣接する筑紫野市や太宰府市、篠栗町などからも注目され、参加希望者が増加している。
団体行動は、いろんな視野を育むには抜群の教育だと思います。
文武両道で、親元を離れて過ごす数日の間に、こどもさん達がどんどん成長して行く姿が目に浮かびます。普段の生活では周囲への甘えがあるであろうこどもさん達の鍛錬の場となり続けることを願います。
最近はテレビゲームや携帯電話の普及により、外で思い切り遊ぶ子供が減ってしまい、子供を取り巻く様々な問題の一因となっていると思います。大自然の中、体を動かすことのすがすがしさを教えてあげてください。
草スキーはとても難しいと思うので、時間をかけて出来るようになったという「自信」を日常生活や学校生活に活かしてほしい。出来ないことは無いという自信をつけてほしいから応援してます。