くじゅう坊ガツル湿原一帯の豊かな自然を守るために

2024年7月22日

2024年度 坊ガツル湿原の希少植物保護活動を実施しました

7月20日、大分県竹田市の坊ガツル湿原で「希少植物保護活動」を行いました。
この活動は坊ガツル湿原に生息する「ハンカイソウ」などの希少な植物の生態系を守るため、もともとこの場所にいなかった植物(生態系に被害を及ぼすおそれのある植物)を駆除するものです。
この日は、環境省くじゅう管理官事務所、九重の自然を守る会などの地域の皆さまのほか、九電グループの従業員・家族など142名が、4班に分かれて外来植物「ヒメジョオン」を根ごと抜き取る作業を行いました。
各班で適度に水分補給や休憩を取るなど、熱中症対策を講じて実施しました。

集合場所やまなみ牧場でのひととき

集合場所やまなみ牧場でのひととき

湿原に入る前には、マットを踏んで靴の裏についた種子を落とします!

湿原に入る前には、マットを踏んで靴の裏についた種子を落とします!

今回駆除した「ヒメジョオン」

今回駆除した「ヒメジョオン」

今年も「ヒメジョオン」の駆除を実施。環境省のご指導のもと、参加者の皆さんには1本1本手で丁寧に抜き取っていただきました。
この日の坊ガツル湿原は、晴天でしたが、猛暑とはならず適度な風が吹き、参加者の皆さまは、作業に適した環境の中での作業となりました。
各班のリーダーからの呼びかけで適度な休憩と水分補給をこまめに行い、熱中症に気を付けながら、無事に作業を進めることができました。

開会式での、当財団矢野事務局長の挨拶

開会式での、当財団矢野事務局長の挨拶

環境省くじゅう管理官事務所から作業内容や手順について説明いただきました

環境省くじゅう管理官事務所から作業内容や手順について説明いただきました

4班に分かれての作業となり、今回の各班リーダーの紹介です

4班に分かれての作業となり、今回の各班リーダーの紹介です

種が落ちないようビニール袋に入れて作業します!

種が落ちないようビニール袋に入れて作業します!

大群落のエリアでも地道な抜き取り作業が続きます!

大群落のエリアでも地道な抜き取り作業が続きます!

子供たちも一生懸命作業してくれました!

子供たちも一生懸命作業してくれました!

これまでの活動成果が見られ、昨年よりもヒメジョオンの数が減少しているように感じられたこと、また、沢山の皆さまの参加があり、作業は約1時間内で終了。
作業が完了した参加者の皆さまには、ヒメジョオン等の種子が拡散することを防ぐため、トロ箱に溜められた水で靴裏を洗浄するといった対策を行いました。
靴裏を洗浄した参加者の皆さまは、事務局より配布されたお弁当を手に取り、自然豊かなキャンプ場周辺で昼食を取りました。

作業後は種子が拡散しない様に靴裏をトロ箱に溜めた水で洗浄します

作業後は種子が拡散しない様に靴裏をトロ箱に溜めた水で洗浄します

今回のお弁当です!!とてもコンパクトで可愛い弁当でした(^^♪

今回のお弁当です!!とてもコンパクトで可愛い弁当でした(^^♪

参加者の皆さまは湿原のキャンプ場周辺でお弁当を楽しみました(^^ゞ

参加者の皆さまは湿原のキャンプ場周辺でお弁当を楽しみました(^^ゞ

昼食を堪能した後は、閉会式です。

今回、参加者の皆さまが駆除したヒメジョオンの量は、90リットル袋で『12個分』!!
昨年に比べて袋が減少しており、今回を含めて、これまでの参加者の皆さんの頑張りに感謝です!!
(昨年は約40個でした)

当財団矢野事務局長よりお礼の挨拶

当財団矢野事務局長よりお礼の挨拶

今回の活動の成果です!90リットルのゴミ袋12個分!

今回の活動の成果です!90リットルのゴミ袋12個分!

Before(作業前)

Before(作業前)

After(作業後)

After(作業後)

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

坊ガツル湿原では、ハンカイソウ等の希少植物もたくさん咲いていましたので、現場で確認できた植物を紹介します♪

ハンカイソウ

ハンカイソウ

ノハナショウブ

ノハナショウブ

短い時間での活動でしたが、天候も良く自然の雄大さを感じることのできたひとときでした。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
 
九電みらい財団では、この他にも野焼き活動など坊ガツル湿原の保全活動に地域の方々と取り組んでまいります。
皆さんもこの美しい坊ガツル湿原に是非お越しください!