2019年4月6日
美しいミヤマキリシマを守ろう! ~平治岳で植生保護活動を実施しました~ (4月6日)
九電みらい財団では、坊ガツル湿原(大分県竹田市)一帯の環境保全活動に取り組んでいます。その取組みの一つが、くじゅう連山の春の風物詩「ミヤマキリシマ」の植生保護活動です。山の斜面をピンク色に染めるこの美しい花を守るため、地域の皆さまとともに生育の支障となるノリウツギなどの木を伐採する活動を年2回行っています。
4月6日(土)、今回も地元団体や企業等で構成する「平治岳の自然を考える会」のメンバーや九電グループの社員とその家族によるボランティアなど、約80名の方々にご参加いただき活動を行いました。
作業場所は、平治岳南峰(標高約1,600m)の南斜面。参加者は吉部登山口から坊ガツル湿原を経由して、約2時間かけて平治岳の麓、大戸越(うとんごし)までたどり着きました。
参加者は、休憩もそこそこに活動を開始!ミヤマキリシマの植生保護活動は長年実施していますが、以前伐採したノリウツギの株から新たに芽が伸びており、このままでは再び生育の支障となるおそれがあります。そこで、この芽を刈り取るのが本日の活動内容です。まずは、各班作業リーダーから植物の見分け方や作業手順などを参加者に説明してもらい作業に入りました。
ミヤマキリシマの株を避けながら、ノリウツギの枝を伐採する作業。参加者は、木々が密集するなかに入り込み、太枝切バサミで枝を1本1本伐採していきます。今回初めて太枝切バサミを導入しましたが、あまりの切れ味のよさに感動!便利なものがあるんですねー。
また、今回も植生保護活動にあわせて、登山道の整備を行いました。これからミヤマキリシマの開花時期にかけて、多くの登山者が訪れる平治岳。登山中に滑ってケガをしたり、登山道脇の草花が踏み荒らされたりしないように、木製の板を階段代わりに設置します。今回も体力に自信のある若手?社員に資機材を運搬していただきました。汗だくで作業していただいた皆さん、ありがとうございます!
ハードな活動でしたが、雲ひとつない青空に見守られて、心地よく作業することかできました。
作業は2時間ほどで終了。参加者はお弁当を食べた後、全員で大船林道終点まで下山してこの日の活動を終えました。
平治岳のミヤマキリシマは、毎年5月下旬から6月上旬に向けて見頃を迎えます。今年も一面ピンク色の景色を見れるのがとっても楽しみです!開花の時期には、是非、皆さんも足を運んでくださいね~。
九電みらい財団では、引き続き、外来植物の駆除活動や野焼きの準備作業である輪地切り・輪地焼きなど坊ガツル湿原一帯の保全活動に取り組んでまいります。
こちらについても、またご報告いたしますので、お楽しみに!