くじゅう坊ガツル湿原一帯の豊かな自然を守るために

2017年4月15日

美しいミヤマキリシマを守ろう! ~平治岳で春の植生保護活動を実施しました~

くじゅう連山の一つである平治岳(大分県竹田市)。この平治岳で咲く「ミヤマキリシマ」の保全活動を、昨年11月に引き続き、4月15日に実施しました。

ミヤマキリシマ満開時期の平治岳(昨年撮影)

ミヤマキリシマ満開時期の平治岳(昨年撮影)

当日ご参加いただいたのは、環境省や地域の団体等で構成する「平治岳の自然を考える会」メンバーや九州電力グループの社員とその家族によるボランティアなど、約100名の方々。今回は登山の引率として「くじゅうネイチャーガイドクラブ」の方々にご協力いただきました(ありがとうございます!)
 
参加者は大船林道を出発し、坊ガツル湿原を経由して、約2時間かけて平治岳山頂付近に到着。山頂に着いて一息ついたら、作業に突入!いつもながら過酷な作業です。

出発式で作業手順を確認

出発式で作業手順を確認

作業場所まで2時間の登山です

作業場所まで2時間の登山です

約100人の大行列!

約100人の大行列!

参加者の皆さんは伐採班と登山道整備班に分かれて作業を開始。伐採班は、ミヤマキリシマの生育の支障となっているノリウツギの伐採作業を行いました。あたり一帯を覆っているノリウツギを各班のリーダーがチェーンソーを使って伐採し、その木をメンバーがノコギリで小さく切りながら進んでいきます。密集したノリウツギの群落をチェーンソーで切り開きながら進んでいくので、大変な作業です。

ノリウツギの群落を伐採してます

ノリウツギの群落を伐採してます

大勢の方々が参加してくれました!

大勢の方々が参加してくれました!

今回は、伐採班の中になんと小学生の男の子が参加!ここまで登山できただけですごいのに、しっかり作業も手伝ってくれました!

小学生登山家も伐採にチャレンジ!

小学生登山家も伐採にチャレンジ!

伐採した木は細かく切って、株の下に収めます

伐採した木は細かく切って、株の下に収めます

登山道整備班は、登山客が滑ってケガをしたり、登山道脇の草花が踏み荒らされたりしないように、雨で崩れた道に木の板を設置して水はけのよい階段を設置しました。登山道整備は長年ボランティアを行っている九州電力OBの指導のもと作業を行います。OBと若手社員による技術と力の融合、こんな風景が見られるのもこのボランティアならではです。

登山道整備班も奮闘中

登山道整備班も奮闘中

立派な階段ができました

立派な階段ができました

ベテランと若手の融合!かな?

ベテランと若手の融合!かな?

作業は2時間ほどで終了。参加者はお弁当をいただいた後、全員で大船林道終点まで引き返して、活動を終えました。ご参加いただいた皆さん、大変お疲れさまでした!
 
平治岳のミヤマキリシマは、例年5月下旬から6月上旬にかけて見ごろを迎えます。時には虫が発生して花が咲かない年もありますが、こんなに頑張って作業したのですから、今年はきっと、ピンク色の美しい花々が私たちを迎えてくれるはず!スタッフ一同そう信じています。(登山道脇のミヤマキリシマは、もうつぼみがふくらんでいました!)ぜひ皆さんも足を運んでみてくださいね。
 
次回の環境保全活動は、7月に坊ガツル湿原で外来種植物の駆除活動を予定しています。こちらについても、またご報告いたしますので、お楽しみに!

ミヤマキリシマのつぼみがふくらんでいました

ミヤマキリシマのつぼみがふくらんでいました

ご参加いただいた皆さま、お疲れさまでした!

ご参加いただいた皆さま、お疲れさまでした!

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