くじゅう坊ガツル湿原一帯の豊かな自然を守るために

2016年9月10日

美しい湿原を守ろう! ~坊ガツル湿原で「輪地焼き」を実施しました~

坊ガツルの春の風物詩「野焼き」。その準備作業として欠かせない「輪地焼き」を9月10日に実施しました。
今回も、地元の自治体や企業、団体で構成する「坊ガツル野焼き実行委員会」の皆さんのほか、九州電力グループの社員・家族など約130人にご参加いただきました。

輪地焼きは8月下旬に草刈り(輪地切り)を行ったエリアを焼くことで、野焼きの延焼を防ぐ防火帯を完成させる作業。各班のリーダーが風向きを読んで火を入れ、他のメンバーは効率良く火が廻るよう竹熊手で草を集めたり、火が燃え広がらないよう水をかけて消火します。
時折大きな炎が上がり、作業者は暑かったり煙かったりで大変でした。

出発式で作業手順を確認

出発式で作業手順を確認

風向きを読みながら火をつけます

風向きを読みながら火をつけます

時折ものすごい煙が!

時折ものすごい煙が!

雨などで草が湿っていてはできない「輪地焼き」。
例年コンディションが整わず延期を繰り返していましたが、今年は天候に恵まれ、本当にラッキーでした!

秋の坊ガツルに煙が漂います

秋の坊ガツルに煙が漂います

石を取り出しました!

石を取り出しました!

この日は、「輪地焼き」の作業に加え、4月の熊本地震の際に湿原を流れる川を堰きとめていた土砂から石を取り出す作業を行いました。

この石はくじゅう連山を登山する際の「1人1石運動」(登山道の凹んだ場所やぬかるんだ場所に登山者1人が1つずつ石を運ぶ運動)に活用していただく予定です。
全ての作業は2時間ほどで終了。多くの方にご参加いただいたので、スムーズに作業を進めることができました。

すっかりおなじみになった恒例のお弁当をいただいた後、全員で大船林道終点まで引き返して、活動を終えました。

ご参加いただいた皆さま、お疲れさまでした!

ご参加いただいた皆さま、お疲れさまでした!

坊ガツルはススキの穂が伸びて、いよいよ秋らしくなってきました。「野焼き」の準備はこれで完了。あとは来年春の「本焼き」を待つのみです。

年内の坊ガツル湿原での活動はこれで一段落ですが、来月はくじゅう山群の一つ「平治岳」でミヤマキリシマの植生を保護するためのボランティア活動を予定しています。こちらについても、またご報告しますので、お楽しみに!
 

ススキが伸びてきましたね~

ススキが伸びてきましたね~

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